Ship John Stories Volume: 08
Here's a story about all of the music we've had in the shop.
シップジョンを牽引するクラフトマンであるマイク・イライアス。彼の自由で想像力に溢れるクリエーションの源には、“音楽” は欠かせない存在だ。自身も“DENVER” というバンド活動を行い、日々のモノ作りの息抜きとしてギターを弾き、ショップイベントとして数々のミュージシャンを招き音楽イベントを開催したり──。今号はシップジョンと密接な関係にある音楽について語る。
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Mike Elias / マイク・イライアス
全米をワーゲンバスで旅した後、多くのインスピレーションを受けたオレゴン州ポートランドに移住。独学でパターンメイキングを学び、2006 年にシップジョンを創業。ブランドの名称はマイクのホームタウンであるアメリカ・ニュージャージー州に旧くからある、美しい灯台の名前から取られている。
またマイク本人が活動を行うバンド「Denver」は、apple music, youtube musicでも視聴可能。
私の初めてのアトリエだった“The Burn”の頃から、音楽はShip Johnの大きな部分を占めていました。夜遅くまで私のバンドであるDENVERの練習を行い、朝になるとビール缶を片付けて革製品を作っていました。必要な息抜きの為に壁にはいつもギターが掛けられていたし、一日の仕事の調子を整えるためにレコードプレーヤーが置いてありました。
本格的なコンサートに人を招きだしたのは、店をインターステート・アベニューに移してからです。最初は数人の友人とほんの一握りの観客だけでしたが、それはかなり好評でした。ライブハウスではなく、美しく旧い建物と工房がある場所で音楽イベントを行うというのは、当時はそれほど多くの人が慣れ親しんでいないコンセプトでした。しかし何度か開催しているうちに、私はその虜になりました。自分がとても大切にしている空間にコミュニティを迎え入れることが、本当に好きになったのです。それ以来、このイベントはインターステートのショップの定番となりました。Mark Lanegan, Blitzen Trapper, Little Wings, Michael Hurley, Chris Newman, Taylor Kingmanなどのミュージシャンとともに、これまで経験した中で最も記憶に残る夜を過ごしました。この建物で行うコンサートの雰囲気は、ミュージシャンにとっても観客にとっても特別な体験となりました。
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次のMLK通りの店舗に移転すると、ショップ・イベントも同時に開催するようになりました。そこではJustin Townes EarleやWillie Watson, Evening Bell, Kassi Valazza, Michael Hurley, Mother Hips, その他にも大勢のミュージシャンが出演してくれました。ステージの背景は革のツールボードと建物に備わったワイルドな石壁となったのです。これらのショーは、音楽なくしてShip Johnは成り立たないということをさらに確固たるものにしました。観客は増え、ミュージシャンの幅も広がっていきました。
現在の店舗であるディビジョン・ストリートに移ったとき、私達はレザーショップ(工房)をコンサートのステージを兼ねた空間としてデザインしました。これまでにいくつかの特別なショーを行っており、Chris Pierce やRed Ray Frazier, Taylor Kingman, Michael Hurley, Lewi Longmire, Buffalo Kin, Gravesらを招いてきました。
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この様に何年もの間、ポートランドやアメリカ国内から私のお気に入りのアーティストを迎えてきましたが、そのリストの中で最も多く目につくのが、伝説的なミュージシャンのMichael Hurleyです。マイケルは子供の頃から曲を書いて歌い、1964年に22歳でスミソニアン・フォークウェイズでファースト・アルバムを録音しました。それ以来、野性味溢れるフォーキーな名曲の数々を無限にリリースしてきました。彼はアメリカの各地に住んでいますが、最近はここパシフィック・ノースウエストで彼を友人や隣人と呼べるのは幸運なことです。ローレルサースト・パブで毎月のように演奏しているのを見かけるし、たまに裏庭で歌い始めることもあります。何年も一緒に演奏したり彼をもてなしたりしているうちに、私たちはすっかり仲良しになりました。いつか彼を日本に連れていって、皆さんの為にショップ・ライブをしたいと夢見ています。
Mike Elias